会社に『Mさんはいらっしゃいますか?』と一本の電話が入る。業務部で働くMは勤務中は電話に出れない為に、折り返し連絡させる為に先方の名前と連絡先を確認すると、又連絡するのでと切られる。この手の電話が増加してきた事で、着信番号を控えてネット検索すると消費者金融からの連絡である事がわかった。
そんな中、消費者金融から給料差押請求が会社宛に送られてきた事でMをよんで事情を確認する。6人兄弟の長男と次男、末っ子の妹が家に入り浸りになっており、全員定職に就けない為にMのお金と会社勤めという名目を目当てに入り浸って居るとの事。次男が車を購入出来れば車を使った仕事に就けるので購入時の保証人になって欲しいとの依頼に応じて保証人になったが、次男は仕事が続かず車を知り合いに売り渡し借金だけが残り保証人であるMの所に請求がいている状況。また、居住環境が劣悪であり兄弟やその仲間から隔離させる必要もある。
社内でプロジェクトチーム再結成!従来の経験から借金はこれだけでは無いと判断して金融機関への本人Mの了承を得て調査依頼を実施。全国銀行個人信用情報センター、JICC、CICにて調査した結果。思っていた以上の借入金が発覚する。本人だけで無く兄弟からも勤務している者はお金を借り易いとの知恵だけが先行して保証債務を含んだ借金が600万円を超えていた。本人の年収が300万円程度である事から自己破産も視野に入れて法テラスの弁護士をプロジェクトチームに参加頂き対応を検討。
⭐️じゅんたんアドバイス
ジョブコーチは企業内の業務サポートがメインであり、プライベートな私生活を正す事は難しい。その為に、支援機関や市の生活支援員と協議しながら対象支援者をサポートする必要があります。今回は支援学校卒業後3年を経過していた事で学校のサポートはいただく事は出来ませんでしたが、市の生活支援員は駆け込み寺の様な施設隔離する事まで検討いただく等、対応策はいろいろと揃っておりびっくりしました。流石に行政は素晴らしいと感じた瞬間でした。
障がい者雇用は医療機関、行政、学校、支援機関、企業が連携してサポート体制を構築して置く事が、雇用定着に繋がる大切なポイントです♪