じゅんたんも採用面接官として発達障がいの特性が有る応募者を採用面接して来ましたが、面接官として面接時に心掛けている事は、大きく3つ有ります。
① 抽象的な質問は避けて具体的に質問する。YES、NOだけでは無く、◯◯について、あなたの考えを教えて下さいと具体的に説明が出来る様に誘導して発言し易くする。
② 障がいについては、生まれながらの脳機能の発達のバラツキにより『得意な事』『不得意な事』に差が有るので、採用後の配属先や配慮事項を検討する為に、確認したい事を本人に説明した上で質問すると安心して答える事が出来る様な雰囲気作りに注意しています。
③ 支援機関が同行している場合は、面接に同席してもらい日頃の状況や支援機関の行う支援を参考程度に確認します。主役は応募者ですが、採用後も支援機関はサポートして頂けるので、協力体制は確保したいものです。
⭐️発達障がい者の応募者に確認する内容と、その理由を7項目に分けて、じゅんたんが解説します。
① 日常生活のリズム🎵
起床時間、就寝時間などの生活習慣や身辺処理が、確立しているか確認が必要。長期就労する為には土台となる部分で有り、健康管理は日常生活に大きく影響を受けますので、日常生活を掘り下げて働く心構えが出来ているか確認をする必要が有ります。
② 学歴(履歴書から)
普通学校卒業、または大学等の中退、卒業という高学歴の人もいる。進路選択時の考え方を聞く事で、本人の特性も把握出来る事も有ります。また、学生時代の躓きや、学習のためにどのような支援を受けてきたかを把握する事は職場での配慮事項の参考になります。
③ 今までの仕事(新卒は学生時代に置き換える)で、得意な業務、不得意な業務
学歴とは関連しない事が多く、ある項目、有る作業はハイスペックな能力を発揮できる事も多々有るので、採用後の配属選考に役立ちます。逆に不得意な業務に配属してしまうと二次障害を発症させてしまうリスクが有りますので注意しましょう。
④ 仕事でミスをした時、どの様に対処してきたか、あるいはどう対処するか?
多くの発達障がいの特性がある方は失敗やミスした際の対処方法が柔軟に行動できずに問題が大きく成る傾向が有ります。事前に把握出来れば、サポート体制をとる事が出来ると思います。また、支援者からの対処方法の、提案を本人が受入出来るか見極めが必要。
⑤ ストレスや疲労を解消する方法
どんな事をストレスに感じるか?また、ストレスが溜まった際の解消法は?(ストレスや疲労を自覚する事が出来ているか?)多くは人間関係のトラブルや環境変化による事が原因でストレスが発生する事が多いので、面談の頻度の目安を把握や、面談を通じて状況把握を事前に理解して準備体制を整える必要がある。
⑥ 自分の障がいを受け入れられているか?(障がいの自己理解)
障がいがあると気が付いた時期は?家族や第三者から検査を勧められた事はないか?自分の障がいにどの様に向き合っているか?必要に応じて周りに配慮を要請する事が出来るか?これらの質問は発達障がいの自己理解に繋がる内容なので確認が必要です。また、通院や服薬の確認は、発達障がいには複数の症状があり、ADHDやASD、LD等の特性に加えて、鬱病等が混在している事が多いので確認しましょう。
⑦ 就労移行支援センター等を利用している場合は、状況確認を実施
通所の実績、役割、どんな作業を行っていたかを具体的なに説明を受けましょう。特に作業時間や出欠状況、職員や他の利用者とのコミュニケーション状況は職場定着に影響しますので重要です。
⭐️じゅんたんが、考える採用のポイント
仕事への意欲、協調性、障がいの自己理解これが、採用後の定着に大きく影響しますので採用時にチェックして下さい。
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